海外インフルエンサーが30日間SNSを禁止してみたらどうなるのか?

この記事の概要
・登録者100万人のドイツ人YouTuberニクラス・クリストルが30日間SNS断ちに挑戦
・全SNSをアンインストールし、PCも遮断して過ごした壮絶な記録
・得られたメリットは「本当の友達との時間」「他人と比較しない」「生産性向上」「今この瞬間に集中」
・30日後に開いても何も変わっておらず、見逃したものは何もなかったという気づき
・デトックスのデメリットよりメリットが大きく、全員がやるべきという結論
現代人のほぼ全員がハマっている新たな依存症
そう、SNS
SNSは今や説明する必要もないほど、超巨大なプラットフォームと化しています
日夜、莫大なお金、情報、コンテンツが消費され、YouTubeだけで1日あたり約10億時間もの時間が画面に吸い込まれており
アメリカのマーケティング会社DCDXの調査によると、15歳~27歳のZ世代の1日の平均スクリーンタイムは、なんと7時間7分、1日の約三分の一が何かしらの画面を見ている状態に、いま、私たちは陥っています
ちなみにみなさんのスクリーンタイムはどれくらいでしょうか?
たぶんスマホの設定画面からスクリーンタイムを見れると思うので、気になる人は確認してみてください
ちなみに、パラノイアの昨日のスクリーンタイムは、4時間10分でした
うーん、多すぎですか?
たしかに、スマホに依存していないと思っていても、信号待ちとか、電車を待っているときとか、誰かと待ち合わせしているときって、ただ
何もしないで突っ立ってるの、なんか違和感ありますよね?
なんかないかなーって、ついついSNSのアプリ開いちゃうっていう人もいると思います
当たり前ですが、SNSをやりすぎるとあまり良くないっていうのは、みなさん何となくわかっていると思います
あのiPhoneをつくったスティーブジョブズは、自分の子どもたちにスマホを触らせなかったというのは有名な話ですし、私が紹介してきたいわゆる成功者と言われる人たちも
ほとんどの人がスマホと距離を取ることを推奨しています
とはいえ、そういうデジタルデトックスをしたところで、どういう効果があるのか?
これを、みなさん疑問に思ったことはないですか?
「スマホに触るな」とか、「アプリをアンインストールしろ」とか、やった方がいいというのは分かっているけど、具体的にどういう変化が起きるのか?
その効果を教えてくれないと、なかなかやる気にはなりませんよね
そこで参考にしたいのが、ニクラス・クリストルという人物です
30日間SNS断ちに挑んだ男
ドイツ人のクリエイターで、YouTubeの登録者は約100万人という海外のインフルエンサーですが、そんな彼が挑戦したのは、なんと30日間SNSを完全に禁止するというチャレンジ
その30日間で彼に何が起きて、どういう変化があったのか?
それをリアルにまとめてくれていて、その記録は300万回以上再生されるほど、かなりの反響を呼びました
いや、ヤバいですよね
日常を記録しただけで300万回再生を超えるのは、あんまり見ない気がします
それほど、みんなデジタルデトックスに興味があるということですよね
全SNSをアンインストールするルール
実際にニクラスがやったルールはこんな感じです
インスタグラム、YouTube、Facebook、スナップチャット、あらゆるSNSをスマホからアンインストール
さらにPCからもアクセスできないように、Self ControlというアプリでWebでの閲覧も禁止しました
ちなみに、このSelf Controlというアプリ、非常に強力なアプリで、一度時間を設定したら、PCを再起動してもアプリを消しても絶対にアクセスできないそうです
まあ、たしかにアプリのアイコンからヤバそうな感じはありそうです
ただ、例外として、YouTubeに動画をアップロードすること、WhatsAppやFacebook Messengerなどの日本で言うLINE的なメッセンジャーアプリはスマホに残す
このルールで彼は30日間過ごします
果たしてどうなったのか?
早速見ていきましょう
DAY1
DAY1、早くも訪れた試練
1日目、ニクラスはいつも通り動画編集の仕事に入りますが、どうやら、早くも問題が発生したそうです
「僕のクライアントが作りたい動画に近いイメージの動画のリンクをメールで送ってきたんだけど」
「それが、YouTubeのリンクだったんだ」「開こうとしたんだけど、当然プログラムのせいで開けなかった」「それで、アイデアが浮かんで、インターネットでYouTubeダウンローダーを使ってダウンロードしたよ」
「ちょっとチートっぽいけど、仕方ないよね」
特に彼はクリエイターなので、今回のチャレンジは仕事にもダイレクトに影響しそう、これは思った以上に壮絶なものになりそうです
最初の1週間、二クラスはほとんどの時間を編集、撮影、メールの返信などに費やしましたが、それでも時間は余ったそうなので、友人とたくさんの時間を過ごせたそうです
ここでSNSデトックスの最初の影響が自分に起きたと、ニクラスは語ります
彼はある日、友人のアレックスとハイキングに行き、日が沈む直前に頂上につきました
その場所は最高のロケーションでした
ここでニクラスは昔の自分だったら、何百枚も写真を撮ってすぐにインスタに上げて、いいねの反応を待っていた
でも、今回はそれができないので、この素晴らしい景色の瞬間を全身で受け止めて本当に楽しむことができた
撮った写真にどれだけ「いいね」が集まるかを気にする必要がなくなり、とても解放された気分だったよ
と彼は語っていました
早速、デトックスの効果が出ているようですね
しかし、今まで何年間も悪習慣に染まった脳は、どうやら、そう簡単に変わらないそうです
週の後半、ニクラスはというと、これまでやっていた古い習慣に戻ってしまっていました
SNSがつかえないので、ネットフリックスでドラマを一気見したり、WhatsAppで友達と連絡をずっとやり取りしたり、いままでSNSに使っていた時間が、そのまま別のアプリのアクティビティに使われていました
完全にデトックスするまでには、まだもう少し時間がかかりそうですね
DAY7
DAY7、誕生日に気づいた本当の繋がり
今日はソーシャルメディアデトックス7日目
そして、今日は僕の誕生日!
普通だったらFacebookとかに「誕生日おめでとう」とかいう、メッセージが投稿されると思うけど、今回はちょっと違う、何せFacebookとか他のSNSは見れないからね
それでも、本当に仲の良い友達はわざわざ連絡してくれたり、電話をかけてくれたり、FaceTimeをしたりする人もいたよ
そこで思ったんだけど、Facebookでただ「誕生日おめでとう」と言うだけのコメントって本当に重要なのかなって、実際に友達が自分のことを気にしてくれて、連絡してくれる方がはるかに良いと思うんだ
単なるSNSの「いいね」だけのやり取りよりも、ずっと強い繋がりを感じるよ
これはたしかに、その通りかもしれませんね
1000人のSNS上の薄いつながりより、1人の現実の親友の方が、よっぽど大切ですよね
その後、誕生日を祝いに彼の友人が何人か来て、夕食をともに過ごしたそうです
~DAY20
ここから2週間は一気に進みます
この間に、たくさんのことが起こったそうです
新しいドローンを買い、それをテストするために少し離れた場所まで旅行したそうです
この旅行もムダにしないために、旅行中に新しいビデオを撮影したり、景色を見ながら自分が考えていることを思い返しました
1日がゆっくり終わりを迎えたとき、彼は長い間感じていなかった何かを感じました
彼は仕事への情熱を取り戻していることに気づいたと言います
気づけば作品作りに没頭し、その日は携帯には一度も触らなかったそうです
ニクラスによれば、思い返せば数週間前、このSNSデトックスを辞める前は、正直、仕事にマンネリを抱えていたといいます
インスピレーションも創作意欲も無い、ひたすらベッドの上で過ごしていたそうです
しかし、このSNSデトックスを始めて3週間、すべてが変わりました
活力が取り戻され、いつもより活動的になった
情熱が戻り、ミュンヘンへ移住
この出来事は2020年のコロナ禍のもので、このときニクラスは8週間実家に戻っていたそうですが、このタイミングで彼はミュンヘンへの移住を決意します
DAY20
今日は20日目、ミュンヘンに来て7日が経ったけど、今のところめちゃくちゃ気分が良くて生産的な感じだよ
特に、今週は目標だった1つの動画だけじゃなくて、2つの動画をYouTubeに公開できた
本当に良かったよ
ちょうどいま、たくさんのビデオを作るのに集中しようと思ってた
ただ、実家といるときとは全く状況が違うよ
実家にいたときはいつも周りに人がいて、母とか家族とか、いつも話し合える人がいたんだ
けど、ここでは僕だけで誰も他にいない
だからSNSで他の人と交流したいという欲求もどんどん強くなってるのを感じる
だから、ちょっとだけだけどLinkedIn(ビジネス特化型のSNS)を使うようになった
あまり真剣にはやっていないけど、それでも、やっぱり他の人の生活が気になるのは、そこに深い欲求があるのかな?
何故かは分からないけど、とにかく、周りの人のことが気になっちゃうんだ!
そこから数日間、ニクラスはほとんどの時間をPCの前で過ごすことができ、動画編集の仕事に打ち込むことができました
このときになると、やる気があり、集中していて、気が散ることがほとんどなかったとニクラスは言います
没頭状態のFLOWと呼ばれる状態に、完全に入っており、非常に生産的に過ごせたと言います
ただ、生産的に過ごせている一方、まだ
何かが欠けている
そう、それは、夜、仕事を終えた後、ベッドに座っていることが多く、何をしたらいいのかわからなくなっていたということ、いつもならSNSに費やしてしまう1日の最後の時間を、どうやって埋めればいいのか分からなかった
彼にはこの悩みがありました
そこで、それを変えるために、ニクラスは本を読んだり、ランニングを始めたり、様々な友人や昔の同僚と会うようにしたり、ときには公園に行って1人の時間を過ごすこともしました
その結果、この1週間で非常に活発的になったといいます
ちなみにランニングは自己新記録を更新したそうです
見てよ
21㎞を1時間20分で走ったところだ
確実にデトックスは進んでそうですね
さあ、いよいよ30日が経とうとしています
ニクラスはSNS断ちを30日間やってみて、どんな感想になるのでしょうか
DAY30、今日は30日目だけど、正直なことを言うと、SNSを再開できるからといって、そこまで楽しみではないよ
なぜなら、SNSを使わなかったこの30日間は本当に楽しかったからね
だけど、この記事のために消したアプリを再ダウンロードして、メッセージに返信して、Instagramをスクロールして、いくつかのYouTubeも観た
すると、そんなこんなで1時間半も過ぎていた
そう、僕はただベッドに座っただけで、時間はあっという間に過ぎていった
最後の方はなんだか圧倒されちゃったよ
この30日間、ここまで情報を入れてなかったからかな
面白いのは、SNS上では30日経っても特に変わったことは起きていなくて、何一つ変わらず、すべてが同じで、何も見逃していなかったということ、それでも、僕の心は暴走して、気が散ってちゃって全然集中できなかった
だから、今日はもうこれ以上のSNSは控えるよ
30日で得た4つのメリット
最後にニクラスが30日間のSNS禁止チャレンジをして、何を学んだのか?
それをまとめて話してくれました
大きく分けると4つのメリットがあったと話してくれています
本当の友達と過ごす時間が増えたこと、他人と自分を比較するのをやめれたこと、生産性が上がったこと、そして最後に、いま、この瞬間に意識できるようになったこと、1つ目は本当の友達と過ごす時間が増えたこと、スマホをつかう時間が減ったので、その分
リアルで関わる人との時間が増えたそうです
何年も会っていなかった人と再会し、最も大事な人間関係を深めることができたと言います
たしかに、私たちは普段会っていない人との関係に気を遣い、最も大事にすべき周りに人に対してつい雑になってしまったりしてしまいます
大切にすべきなのはネット上の薄い繋がりではなく、毎日顔を合わせる人なのかもしれません
これが1つ目のメリット
2つ目は他人と自分を比較するのをやめれたこと、ニクラスの場合、以前はSNSをみていると常に自分より素晴らしいクリエイターの作品が流れてきて、「どうして、自分は上手く動画を作れないんだろう」と思っていたそうです
しかし、デトックス中にこれらの疑問は消え始め、再び、動画制作の情熱を取り戻したと言います
他人と比較しないこと、これは私たちの幸福度を上げるために本当に必要なことです
これだけ便利な世の中になっているのに、うつ病がかつてないほど増えているのは、SNSの影響が大きくあると考えられています
誰もが全世界に発信できるようになり、比較対象が周りの数十人ではなく、世界中の数十億人になりました
しかもSNSに投稿されるのは、その人の最高の瞬間です
その最高の瞬間と自分の現状を比較して、「自分はどうしてこうじゃないんだろう」と病んでしまう人が、かなり増えている
そりゃ、1年に数回の最高の瞬間とこっちの日常を比較したら、落ち込んでしまうのは当たり前です
ちなみに、最もメンタルを悪くするSNSのランキング1位はインスタグラムだそうです
ニクラスが他人と比較するのをやめて、メンタルが安定するようになったのは、インスタグラムを辞めたからかもしれませんね
3つ目は生産性が上がったこと、ニクラスはSNSを辞めて仕事中に没頭することができるようになったそうです
気が散ることが無くなり、より集中力が増し、頭がクリアになったといいます
先ほども少し触れましたが、これは「FLOW」と呼ばれる没頭状態に入っていると想像できます
「FLOW」に入ると、いつも以上に集中力が増し、余計な雑念が入らずに数時間、作業に没頭できると言われてます
この「FLOW」状態に入る条件の一つに、気を散らすものを視界からなくすというのがあるんですが、ニクラスはスマホから距離を取っている状態だったので、「FLOW」に入りやすい状況だったのでしょう
4つ目はいま、この瞬間に意識できるようになったこと、ニクラスはこの4つ目が彼自身が最も感じた変化だったと語ります
SNSデトックスをする前は、時間があっという間に過ぎて、「次から次に」という追われている感覚が常にあったそうですが、デトックスを始めて数週間が経ったとき、周りのすべてが遅くなり始め、頭の中から雑音が消えるのを感じたそうです
この感覚は私も最近、はっきりと感じています
私はニクラスのように完全な30日間のSNSデトックスはやっていませんが、特に数年前からTikTokやYouTubeで発信をし始めてから、時間の流れが非常に遅くなった感覚があります
それまでの私はどちらかと言うと、ルーティンをこなす仕事をしていて、そこにクリエイティビティなものはありませんでした
毎日、同じ時間に起きて、毎日同じ道を通って通勤し、毎日同じ作業の繰り返し、家に帰ったあとや休日は読書したり作業をしたりなどしてましたが、それでも1週間の大半を代わり映えのない
同じ作業の繰り返しだったので、1年がめちゃくちゃ早く感じていました
しかし、YouTubeという本当にやりたいことを見つけてからは、作業に没頭できるようになり
さらに、没頭を繰り返すことで、いまこの瞬間に集中できるようになってからは、本当に1年が長く感じています
子どものころ1年がとても長く感じていたと思いますが、私はいま、その状態に入っています
いま、時間がとても早く流れていると感じている人は、未来のことや過去のことに思考が引っ張られているかもしれません
ニクラスはこの30日間でSNSを確認できないデメリットよりも、SNSに触らないメリットの方が大きいと感じました
彼はもう昔の状態に戻ることは考えられないようです
そのために、彼はアプリの通知を切り、本当に使いたいときだけアクセスできるようにしました
そして、毎朝30分、スマホも音楽も無しで散歩する習慣を作ったそうです
彼は、「この習慣は心を解放し、いまこの瞬間に意識を向けることができるからかなりおすすめだよ」と言っていました
さらに、ニクラスは「ノーソーシャルメディアサンデー」というのを、ルールとしてつくり、毎週日曜日はSNSにまったく触らない日にして、現実の世界とつながるようにしているそうです
ということで、この30日間のデトックスは当初予定したものよりはるかに大きなプロジェクトになったよ
ソーシャルメディアとの関わり方とか僕の周りで起こっていることの認識が、根本から変わった
僕はSNSとの付き合い方をもう一度考え直して、現実世界での時間とオンラインの時間を“棲み分け”できるように、全員がこのデトックスをやるべきだと思ってる
だから、この記事を信じて試してみてほしい
今後30日間はSNSを一切使用せず、自分に厳しくしてみる
そうすれば、君も僕と同じくらい莫大なメリットを経験できると確信してる
じゃあ、みんなが素晴らしい1日を過ごすことを願ってるよ
今回はニクラス・クリストルの30日間のSNSデトックスチャレンジについて、一緒に見てきました
SNSを辞めるだけで、これだけのメリットがあるなら私たちもやる価値が十分にありそうです
私は彼がSNSを30日に開いても、特に見逃しているものはなく、何も変わっていなかったというところが刺さりました
私たちは何か見逃さないようにSNSをチェックしてしまいますが、正直、本当に役に立った情報はほとんどなくて、ほぼ100%はゴミみたいな情報だったりします
私も一時期、インスタにハマりすぎていた時期があって、アプリを数か月間アンインストールした時期がありますが、数ヶ月ぶりに戻っても、特に変化は無かったこと、そして、消している間は特に困ったことは無かったことを覚えています
ニクラスのように30日間、完全に辞めるというのは難しいかもしれませんが、午前中だけ、スマホから距離を取ったり、アプリをアンインストールしてブラウザからのみ入れるようにしたり、スマホをグレー画面にしたりと、やり方次第で十分同じ効果を得られると思うので、自分用にチャレンジしてみるといいと思います
私たちが本当に欲しいものはSNS上にはありません
現実世界にどれだけ影響を及ぼせるかが、最も重要だと、ニクラスの言うように、私も思います
ともかく、スクリーンタイムを減らせるように私も頑張ります
今回はいつものトピックとは少し違う、海外のデジタルデトックスの実践記に触れてみました
Niklas Christl